もしかしたらあなたの自己処理の習慣が肌を痛めているかもしれません。
長らく自己処理をしたことでトラブル肌に陥る可能性も!
ムダ毛の処理「剃る」派のあなたへ
毛をカミソリなどで「剃る」ことは、その都度角質をピーリングしていることと同じような状態です。毛を除去するだけでなく、大事な角質まで剥離して、皮膚のバリア機能を落としてしまいます。その結果・・・、乾燥したり、赤くなったり、痒くなったり、紫外線に弱くなったり、剃る刺激で黒ずんだり、皮膚の中に入って皮膚の中で育ってしまう埋没毛が出現したり・・・。
そして剃られた毛の先っぽは、鋭く尖っているため、少し伸びただけでチクチク・ザラザラしてしまい、またすぐ剃ることになります。
ちなみに、脇の毛は伸びるスピードが比較的早い部位なので、夏場は毎日のように毛を剃っている方もいると思います。このように毎日のように皮膚をカミソリなどで摩擦していると、軽い炎症がおこってしまい、それにより黒ずみも起こしてしまいます。みなさんはカミソリを強く当てすぎで、ヒリヒリした経験はありませんか?そのヒリヒリこそ黒ずみの大きな原因なのです。
ムダ毛の処理「抜く」派のあなたへ
剃った後にチクチクするから、毛は抜きます!という方も多いのでは?
実は「抜く」ことは、ぜひ避けていただきたい方法なのです。
「抜く」ことは、「剃る」よりも、毛穴に毛がなくなるので、しばらく処理をしなくていいという利点もあるかもしれません。しかし、ピンセットなどでやみくもに毛を抜いていると、毛穴の方向が揃わなくなったり、毛穴に無理な力がかかるため、毛穴がブツブツしたり、赤黒く目立ってきてしまいます。これは除毛テープやワックスでの抜毛処理も同様です。また、毛を抜いた毛穴にバイキンが入り、毛嚢炎(ニキビのようなもの)ができてしまうこともあります。
膝下の皮膚は、傷ができると治りにくく、色素沈着が残りやすい場所です。毛はなくなったけど、黒い傷跡だらけ・・・。
脇はツンツン毛穴が尖りやすく、こちらも黒ずみが出やすい場所です。
などなど、知らないで処理していると、治すことが難しいトラブルを引き起こしかねません。
ムダ毛の処理「脱色」派のあなたへ
剃ったり抜いたりする弊害を避けるために、私は毛を脱色しています。という方。脱色剤とういものは皮膚にとても強い刺激になります。
髪の毛のカラーリング、脱色をする際、美容師さんはなるべく地肌につかないように施術してくれますよね?それは、カラーリング剤や脱色剤が皮膚に強い刺激を与える可能性が高いためです。
ムダ毛の脱色は根元まで脱色しないと毛が目立たなくならないため、皮膚につかないように行うことはほぼ無理です。また、伸びてきた部分が黒く目立つため、見た目にもあまり良い方法ではありません。
強い薬品をあえて皮膚に塗るムダ毛の脱色は皮膚科的には避けるべき処理方法の代表とも言えます。
ムダ毛の処理「除毛」派のあなたへ
除毛剤を使用してムダ毛を処理することも脱色と同じく、剃ったり抜いたりすることで引き起こされる弊害は避けられます。毛の先が丸く処理できるため、仕上がりは滑らかです。しかし、多くの除毛剤に含まれているアルカリ性の物質であるチオグリコール酸カルシウムはタンパク質を溶かす成分ですので、皮膚をも溶かしてしまう可能性があり、肌を痛めるリスクが高いため、 肌が弱い人は使わないほうが良いでしょう。
ムダ毛の処理「抑毛ローション」派のあなたへ
毎日塗ることで毛の伸びを抑えるローション。毛が伸びるスピードを抑えて毛を細くする効果が謳われています。保湿効果もあるので、前述の自己処理方法の中では、肌に負担をかけない方法です。
毛を剃った後に、この抑毛ローションをスキンケアとして使用し続けると、毛を剃る間隔が長くできる可能性があります。ただし、ムダ毛が太い部位や体質などにより、効果が出にくい体質の方もいます。また、この系統の商品はやや値段が高いものが多いため、使い続けた場合、費用負担が増える可能性があります。
まとめ
長らく自己処理を続けると、上記のような様々な皮膚トラブルを引き起こすことがあります。トラブルが長期間続くと、もとの皮膚に戻らないくらい悪化してしまうものもあります。
「手っ取り早く」「自分で」「簡単に」できるムダ毛の自己処理は魅力的かもしれませんが、皮膚トラブル回避のため、一度、医療機関でのムダ毛処理を検討してみてください!